火災保険の請求と保険料。自動車保険の等級制度とは扱いが違います
更新日
「火災保険を使うと、翌年から保険料が上がるのではないか」。そんな心配から、請求をためらっている方もいるでしょう。この記事では、保険を使うことと保険料の関係を整理します。自動車保険との違い、それでも保険料が変わる理由、ためらう前に確かめることの順に説明します。
自動車保険には、使うと保険料が上がる仕組みがあります
自動車保険には、等級という仕組みがあります。等級は、保険料の割増や割引に関わる区分のことです。
事故で保険金の支払いを受けると、等級が下がります。その結果、翌年以降の保険料が割増になります。
火災保険も同じだろうと考えて、請求を控えてしまう方もいるかもしれません。ですが、火災保険の扱いは自動車保険とは異なります。
個人向けの火災保険は、等級制度とは扱いが異なります
個人向けの火災保険では、保険金を受け取っても翌年以降の保険料に影響しないと、複数の保険会社が公式に案内しています。
自動車保険の等級制度のように、保険を使ったことで更新時の保険料が上がる扱いとは異なる、ということです。
ただし、すべての契約で同じとは限りません。契約や商品によって扱いが異なる場合もあります。自分の契約については、契約している保険会社に確かめる必要があります。
保険料が変わるのは、契約者全体に関わる見直しのためです
一方で、火災保険の保険料が変わることはあります。理由のひとつが料率改定です。料率改定とは、保険料を計算するもとになる率を見直すことです。
見直しのきっかけになるのが「参考純率」の改定です。参考純率は、各保険会社が保険料率の基礎として使える率のことです。
損害保険料率算出機構は、自然災害などによる保険金支払いの増加を背景に、参考純率の改定を繰り返し届け出ています。実際の保険料の改定率は、保険会社ごとに異なります。
こうした見直しは契約者全体に関わるものです。更新時に保険料が上がったとしても、自分が保険を使ったことが理由とは限りません。
自分の契約での扱いは、保険会社または代理店で確かめます
保険料への影響は、契約や商品によって扱いが異なる場合があります。心配なときは、契約している保険会社または代理店に問い合わせてください。
補償の対象になりうるかどうかも、契約によって異なります。保険料のこととあわせて確かめておくと安心です。問い合わせでは、次のような点を聞くと整理しやすくなります。
- 保険金を受け取った場合、翌年以降の保険料に影響があるか
- 自分の契約や商品に、ほかと異なる扱いがあるか
- 次の更新で、料率改定による保険料の変更があるか
請求を考える前に、地域の記録・契約・建物の順に確かめます
保険料の心配とは別に、手続きの前に確かめておきたいことがあります。次の順番で確かめると、問い合わせの内容も整理しやすくなります。
建物の確認は、地上や窓から見える範囲にとどめてください。屋根には危ないので上がらないでください。
- 過去3年に、住んでいる地域で強風・大雪・台風の接近があったか
- 契約に風災・雪災の補償が含まれるか(契約内容が書かれた保険証券で確認)
- 建物に気になる箇所があるか
出典
この記事は一般的な情報をまとめたものです。補償の範囲や期限の扱いは契約によって異なるため、ご自身の契約については保険会社または代理店にご確認ください。
コラム一覧へ